大学中退公務員の独り言

映画を中心に、考えたことを気ままに書いています。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ビエンチャンのホテルマン

今年の夏休みにラオスを旅した。僕がラオスに関して持っていた唯一の知識は、村上春樹のエッセイ『ラオスにいったい何があるというんですか』で読んだことだけだ。本の中に出てくる、ルアンパバーンの早朝の托鉢の描写に心惹かれ、ぜひ現地で観てみたいと思…

足を踏んだ人と踏まれた人の話

先日、本屋で気になる帯の本を見つけた。おそらく哲学書の類だったと思うが、おおよそ次のようなことが記されていた。「足を踏んだ人と踏まれた人がいる。足を踏まれた方は痛いから、踏んだ人に抗議する。ただ、今の時代、周りにいる、足を踏んだ人と踏まれ…

観客の知性を信じる。

以前『メモリーズ・オブ・サマー』というポーランド映画を観た。記事のタイトルは、監督のアダム・グジンスキがインタビューの中で言っていた言葉だ。 日本のほとんどのテレビ番組は、小学生でも分かるように作られている、とある人が言っていたけど、バラ…